少し前から、bittorrent clientとしてrtorrentを使っている。軽量で使い勝手が中々良い。
日本では然程でもないようだけど、世界的に良く使われているP2Pシステムにbittorrentがある。クライアントソフトで一番良く使われているのは、vuze(azureus)と思われる。Javaベースのマルチプラットホームで多機能であり申し分ない。ただ、ダウンロードする場合には長時間上げておくことになるのだけれど、非力なマシンにはかなり処理的に重い。また、自動でアップデートする機能が備わっているが、更新されている内に私の環境では不安定になってきた。
rtorrentはキャラクタ端末ベースのbittorrentクライアントで、端末エミュレータ上で動くUNIX向けのソフトである。機能もあまりなく、殆ど単純に落とすだけになる。だけど動きがすごく軽くて、扱いが直感的で簡単だ。
設定ファイルは~/.rtorrent.rcで、以下くらいでOK。
enable_trackers = no
session = ~/torrent/.rtorrent
directory = ~/torrent/tmp
max_uploads = 2
upload_rate = 30
download_rate = 100
schedule = watch_added,5,5,load_start=~/torrent/torrents/*.torrent
schedule = untied_directory,5,5,stop_untied=
on_finished = move_complete,"d.set_directory=~/torrent/in/;\
execute=mv,-u,$d.get_base_path=,~/torrent/in/"
上記の設定に合わせて、3つのディレクトリ~/torrent/in/, ~/torrent/torrents/, ~/torrent/tmpを作っておく。後はtorrentファイル(拡張子は.torrent)を~/torrent/torrents/にコピーしておけば勝手にダウンロードが始まる。因みに、最後のon_finishedは終了したらファイルを移動する積りがうまく動作していなくて、DL物がディレクトリだと中身が移動しない。(上手く行っている人、教えて下さい)
なお、「端末エミュレータなんて上げたことないよ」、という方は、ランチャー(Windowsで言うショートカット)を作成して、以下のどちらかを起動する。
"gnome-terminal -t RTorrent -x rtorrent"
"xterm -T RTorrent -e rtorrent"
bittorrentはUbuntuやFedora CoreのISOイメージの配布など公明正大な利用目的で使われているが、ダークサイドな利用もある。
ダークサイドな利用も含めてのインデックスサイト(トラッカー)として、TORRENTSというサイトが便利だ。代表的なインデックスサイトを横断しながら捜せる。(本当は横断して検索して、結果をまとめてくれると嬉しいのだけれどなぁ)。
ダークな方面では、中華系の検索エンジンに"torrent"のキーワードを加えてみることもできる。例えばBaidu, 香港Yahoo, 中国Yahoo。本当に何でもある感じであるが、ウィルス混じりであろう実行ファイルなども紛れ込んでいるので注意が必要である。(法律を遵守して使いましょう!)。
追加の情報
上記の"on_finished"でディレクトリが移動しない不具合は、0.8.5版では既に修正されていました。めでたし、めでたし。(2009/10/5)