ハセツネ2009のボランティア
今年も10/11,12にハセツネにスタッフとして参加して来ました。今年は天気も良く、参加者の皆さんも快適に走れたのではないでしょうか。新記録も出ましたし、特に事故もありませんでした。
この大会はご存じのように、東京都山岳連盟の主催です。元々は山屋が参加することを想定していましたが、年々、ランナー系の参加者が増えてきて、今ではトレイルランナーの大会と言って良くなっています。このこともあるのでしょうが、昨年まではスタッフの大半は都岳連傘下の山岳会会員でしたが、今年からはトレイルランナーのボランティアの方に数多く参加していただきました。私は今回はルート後半の監視ポストで働きましたが、構成人員は、山岳会会員3名(+救護隊員2名)、ランナー6名でした。
例年は、おっさん達が天幕の中から若者の競技者を見守る感じでしたが、今年はランナーと同年輩の若者が、ランナー言葉で応援していて、現場は活気がありました。その内、責任者もトレイルランナー系の人々に置き換わって行くのかもしれません。
現場には昼過ぎに到着したのですが、ハイカーが沢山いて驚きました。山頂には50人くらいはいたでしょうか。それでも、夕方になると皆帰ってしまい、うってかわって静かになります。ランナーが到着する夜半から、応援と監視のために山道に立っていました。妙な鳴き声がしたので木々をヘッドランプで照らしていると、突然ムササビが視界を横切って行きました。初めて見ました。こんなに人里近くで、昼間に人だらけのところにいることには驚きました。暫く見ていましたが、あまり人を恐れてもいません。東京都の管轄下では山も整備が進んでいるようですし、自然が戻ってきているのかもしれません。
小さな事件もありました。コースの分岐には大会期間中にルート指示看板を立てているのですが、その内の一本がなく、道に迷った競技者がいたらしいとのことです。私も終ってから見てみたのですが、比較的民家に近いところで、間違え易そうな分岐の看板が足りなかったようです。担当者が設置し忘れたのでしょう。抜かれた、という情報もあったのですが、確認することはできませんでした。(それらしい穴が見えましたが)。
この大会は大都市東京近郊でハイカーのメッカという開催場所的にも、夜間に2000人もの競技者が山中を走るというその競技実施形態にも、批判的な方がいらっしゃいます。時期になると、ネット上でもそれを表明される方も少なくありません。人それぞれ考え方が違うこと自体は仕方のないことで、山や自然を利用する同好の士としてうまく共存して行く外ありませんし、実際に大きなトラブルになったことはありません。しかし、もしかして今回のが過失(スタッフ、もしくはハイカーの)でなければ、来年度からは対応が必要になってくるかもしれません。地元対応をあきる野市の支援者に頼っている風でもありますし、トラブルが起らないと良いなぁと思います。