Windows向けのアプリのテスト環境を作ってみた。Virtual PCとTechNet Plusの契約で、比較的安価に、場所を取らずに構築できる。
Windows Vista上でVirtual PCを動かし、その上にWindows Vista HomeBasic, Windows XP Professional, Windows XP Homeをインストールした。取り敢えず、動作はすんごく遅いけれど、アプリのテストや環境の確認はできるようになった。Wineとかと違ってVirtual PCの動作はきちんとしており、これが無料で配布されているのは有り難いことだ。私のマシンでは、実作業に耐えうるような速度では動かないけれど、最新のマシンでは十分に使えるのだろう。
テスト用途に、マイクロソフトのTechNet Plusの契約をしている。概ね全てのWindws OSとOffice製品をインストールしてテストできる。MSDNは個人で契約するのはちょっと厳しい値段であったが、これは年間4万円弱なのでリーズナブルだ。MSDNとの大きな違いは開発環境が含まれないことであり残念なことではあるが、今の開発範囲ではVisual C# Express Editionで間に合っている。昔と違って、今はWindows環境でも個人レベルでプログラミングを楽しむことは十分できるようになっている。
なお、TechNet Plusは元々試験用途であるが、マシンにインストールして日常業務にも使うことができるとFAQに書いてあるので、自宅に複数のパソコンを持っていて、パソコンのプレインストール製品では満足できない方は検討する価値がある。(通常の製品をバラバラに買うよりも遥かに安い!)
ちょっと不満なところ。
現在TechNetでは、Windows98~Windows2000までのOSがダウンロードできない。Windows2000は少しテストしてみたいと思っていたので残念だ。これはJava関係の紛争の結果と書かれているが、本当のところはもう葬り去って新しいOSを売り付けたいのだろう。
もう一つはVirtual PCの機能なのだけど、一旦作成したVirtual Disk(Fileシステムを置くloopbackデバイス)のサイズが後から変えられないこと。正確に言うと、なんか別途ツールを使えば拡張可能らしいのだが、VirtualPCの機能として必須だ。というのも、VistaではWindows Updateをするときに、良く分らないほどディスクスペースが膨れ上がり、その後バックアップなどを消すと数GB減ったりして、サイズを予想し難い。また動きがのろくインストールに時間が掛かるので、やり直しをする気にはなれないからだ。Windows XPは4GBで十分であるが、Wndows Vistaは8GBでも足りない。